忍者ブログ


侍戦隊シンケンジャーに夢中な遊佐イズム。070824       
635  634  633  632  631  630  629  628  627  626  625 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


-合宿最終日、夜-

「ほら、源太!こっちのお肉、焼けてるぞ~。殿!お肉ばっかりでは栄養が偏ります、お野菜も摂ってください!千明、そこのソーセージはまだ焼けてない!」

「……流之介って、焼き肉奉行だったの忘れてたよ…」

「…この合宿にバーベキュー組み込んだのはこれでか」

「でも、バーベキューなんて久しぶりやんな?」

「千明の歓迎会以来だよな。俺はこーゆー賑やかなの大好きだぜ!」

「確か、あの時は外道衆の邪魔が入って、大変だったのよね…」

「そっか。あれから半年近く立つんだよな~」

「てゆーか…源太は完全にうちの部に馴染んでるけど、クッキング部の方はいいの?」

「ん?ああ、大丈夫だろ。部長が居なくても何とかやってるみたいだしな」

「たまには顔出してくれってこの間私に連絡あったぞ。ダイゴヨウから」

「まじかよ…やべぇなぁ」

「んじゃさ、今度、俺も一緒に連れてってくれよ」

「おう、千明、任せとけ!これでみんなに面目が立つぜ~」

「どーゆー事?」

「いや、えっと…千明って、結構女子部員に人気あってさ」

「え…そーなんや…」

「…以外だな」

「以外って何だよ!」

「…谷千明さんは、人気があってうらやましい事でござりますなぁ」

「ア、アクマロ!いつの間に!」

「まぁ、細かい事は良いではござりませぬか。侍部の皆さんが合宿をされているとお聞きしました故、こうして参上したまで。何か問題がござりますか?」

「問題ありまくりでござりますっての!」

「ほう、クッキング部の女子の皆さんに人気者の谷さんは手厳しい…それでは仕方がありませんなぁ。帰る事に致しましょう。それでは、ごきげんよう」

「…まったく、何を考えてるのか…ことは、どうした?」

「…あ、殿様…何でもないです。えっと…あっちのお肉焼けてるみたいや、流さん、うち追加のお肉とか取ってくるわ」

「あ、ああ…」

「(丈瑠)」

「(…ことはは任せたぞ)」

「(ん、了解)あたしも手伝ってくるね」

「…頼んだ」

「あ~もぉ、何だよ、アクマロの奴、わけわかんねぇよな」

「千明。ちょっといいか」

「?」

「単刀直入に聞く。ことはをどう思っているんだ?」

「ちょ、丈ちゃん!?」

「答えろ」

「と、殿!」

「お前たちは黙ってろ。どうなんだ?」

「な、ンだよ急に!」

「いいから、答えろ」

「…お前はどーなんだよ!」

「何?」

「気付かないフリすんなよ!ことはは…お前の事、好きなんだ!!」

「千明?」

「源ちゃんだって、わかってるんだろ!ことはは…いつも、いつも、お前を見てる!一緒に帰ったりして、それなのに、俺が、好きだ、なんて伝えたら、混乱すんだろ、だから!」

「……千明」

「なんだよ、流之介!」

「腹を食い縛りなさい!」

「……痛ってぇー!な、な、殴った、つか思わず腹食い縛ったのに、頬っぺた殴った!?」

「…お前は、一体、何を」

「いい、流之介。後は俺が」

「とりあえず、ほら、濡れタオルで冷やせよ」

「…何なんだよ」

「千明、一回しか言わないから良く聞け。ことはが好きなのは俺じゃない。お前だ」

「…へ?だって」

「ことはが俺を慕ってるのは家族みたいなものとしてだ。実際みつばさんにも頼まれてるしな」

「…そんなの」

「本当だ。ことはが田舎から1人でこっちに出て来ているのは知っているな?」

「…ああ」

「それは長期入院しているみつばさんの為だ。みつばさんの近くにいて、少しでも…励ましたいという…なんて、健気な…ぐす…」

「ちょ、泣くなって、流之介!」

「ん~で、一人暮らしってわけにもいかねぇしよ、丈ちゃんとこで下宿してるってわけだ」

「本当は茉子の所でもいいんだが、病院とは逆方向だ」

「それに、丈ちゃん家は病院から一番近い」

「あと志葉家と花織家は昔から親交がある。そこで、ことはを預かることになった」

「うう、ぐすっ、そういう事だ」

「そ、か…そっか。なんだよ、俺、何にも知らなくて…つか、そーならそーだって、何で教えてくれなかったんだよ!」

「いや、俺達てっきり千明も知ってるもんだと思っててさ」

「それに関しては悪かった」

「そーだよ、ったく」

「…所で千明」

「何だよ?」

「先程の殿の質問なんだが…」

「ことはちゃんの事、好き、なんだよな!」

「あ、や、えっと、それは…」

「誤魔化すな

「丈瑠…」

「…千明、お前、侍部に何で入った?」

「…えっと、確か、ことはが…」

……
………

-あ、あの、侍に興味はありませんか?

-何だよ、さむらい?つか、誰?

-Aクラスの花織ことはです…えっと、侍に…

-ねぇよ。んじゃな。


………

-あのっ、侍に興味はありませんか?

-またかよ花織。だから、何だよ、侍って。意味わかんねぇ。

-侍は、侍です。谷くん、きっと侍に向いてると思うし…

-わっけわかんねぇな。

……

-た、谷くん、おはよう…!

-おーう花織、おっはよ。侍部には入んねぇよ?あと、谷くん、は何かしっくりこないからさ、千明でいーよ。

-…ちあき…?

-そ。仲のいー奴はみんなそー呼ぶしさ。俺も、ことは、でいーよな。

-…ん。

-じゃな。ことは。

-また、あとで、ち、ちあ…きくん。

-ちーがーう!千明、だろ?そー呼ばないと返事しないからな!

-…えっと、じゃ、ち、千明…また、お昼休みに来てもええかな…?

-おう、じゃさ、昼飯、一緒に食う?

-っうん!

-じゃ、教室に迎えに行くからさ。

-うん。待ってる。



-ことはー!昼飯、行こうぜ!

-あ、千明。すぐ行く!



-…んあー!屋上で食うなんて、ひっさしぶりだぜ~。

-うちは、初めてや。

-なーんか、やっぱ、いいよな~。

-?

-なんつーか、俺って、別に勉強好きなわけじゃねぇし、これといった趣味もねぇしさ。得意なのは体動かす事くらいだろ。このまま平凡にさ、卒業して、適当に大学入って…て考えたら…何か、こーゆーのも、悪く無いなって、な。

-千明…

-侍、か…いいぜ、ことは。入ってやるよ、侍部。

-ほんまに!

-ああ、男に二言はねぇ!なってやろーじゃん、侍ってやつによ!!

-ありがとう!千明っ!

-うわっだ、抱きつくなって!ことは!

-ありがとう、ほんまに…一緒に頑張ろうな?

-(…何だろう、なんか、ドキドキしてる、俺…)


……
………

「千明。自分の気持ち、整理できたか?」

「…ああ。丈瑠、流之介、源ちゃん、世話かけて、ごめん」

「良いって事よ!」

「ああ、その通りだ」

「いいから、行ってこい。この先はお前次第だ」

「それなんだけど…丈瑠…ごめん…一足遅かったわ…」

「どうした茉子?」

「あ~殿様や~。流さんもいてはる~。えへ~」

「こ、ことはぁ!?」

「な、何があったんだよ茉子ちゃん!」

「…えっーと、ねぇ」

-千明が甘酸っぱい空気を醸し出していた頃…

「(……いや、やわ…うち)」

「(…千明、もてんねやな…そらそうやわ…)」

「(千明は、優しいし、明るくて…そこが、ええ所やのに)」

「(…モヤモヤする…何やろ、これ)」

「(…ちょっと、何か飲んだら、落ち着くやろか…)」

「………うち、何してんのやろ…」

「…こーとは」

「茉子ちゃん…うち…」

「大丈夫だから、ね?」

「茉子ちゃん…ぐすっ…」

「ことは。泣かなくても大丈夫」

「うち、何か変やわ…ぐすっ…千明が、女の子に人気あるって、聞いたら…すごい、モヤモヤしてきてな…」

「ことは。千明の事、好き、なのね?」

「…ぐすっ、すん…そうやわ…うち…」

「ストップ。そっから先は本人に、ね?」

「…うん……うう……茉子ちゃん…」

「どーしたの?」

「何か……あれ…茉子ちゃん、たくさん、いてる…あは、あはは…」

「ちょ!やだ、ことは、て、お酒臭っ!何したの!それ、そのコップ!?」

「ん~~?」

「お酒…何で…っ!まさか!?…やだ、お茶の中にお酒入ってるじゃないの!何で!?」

「…茉子ちゃ~ん。髪の毛サラッサラや~」

「…まさか、アクマロが…何か仕込んだってワケ?」

「良い匂い~茉子ちゃ~ん」

「ちょ!やだ、ことは、そんな所、触らないの~!」

「茉子ちゃん~、うう…クラクラする~えへ~」

「…駄目だわ…あ~、丈瑠に何て言おう…」

-そして、今。

「迂濶、だったわ…」

「いや、不可抗力だ。気にする事はない」

「しっかし、どうするよ丈ちゃん」

「う~ん。とにかく、酔いが醒めるまで、大人しく…て、うわっ!?」

「殿様~。えへへ~」

「ちょ!丈瑠!?ことはから離れろよ!」

「流さんも~こっち~」

「流之介!!」

「源さ~ん。座って~」

「源ちゃん~!」

「茉子ちゃん~ええ匂いや~」

「ね、姉さんも!」

「…ちあき。あんな」

「な、何だよ」

「この4人は、うちの大切な…お兄ちゃんとお姉ちゃんや」

「…ああ」

「でもな、千明は、ちがう」

「え…」

「うち…ちあきのこと…すきや…」

「!!!」

「お兄ちゃんとか、お姉ちゃんとは、ぜんぜん、違くて…そういう、すきとは、ぜんぜん…あかんかな…?」

「ことは…お前…何で」

「ちあき…?」

「だあぁぁっ、もう!何で先に言うかな!」

「?」

「みんなも、良く聞けよ!俺は、ことはが、好きだ、大好きだ!!ことは、付き合ってくれ!」

「…ふあ……」

「ことは?」

「…んう…眠い……(ρ_-)ノ…」

「ことは!?」

………
……


「なーんか、お約束って感じだけど」

「しかし、気持ち良さそうに寝てるな、ことはちゃん」

「ああ。そうだな」

「しかし、千明…さっきは、格好良かったぞ!」

「う…うっさいな…」

「いーや!素晴らしかった!!私は、まるで、映画を見ているかと思った位なのだからな!」

「ハイハイそこまで。千明、後は任せたわよ」

「ちょ、姉さん…!」

「ほら、あんた達も」

「ああ」

「千明、しっかりな」

「変な事したら俺たちが黙っちゃいないぜ~」

「ちょっと、源ちゃんまで!…て、行っちゃったよ…」

「………」

「…ことは…大好きだからな…」

「…ちあき…うちも…すきやから…」

「……!!ふあっ!て、寝言かよったく…」

「……」

「……ん…」

「…………」

「…じゃ、俺は先に行ってるから。ゆっくり休んで、気分落ち着いたら来いな!」

「(………)」

「(…うわ…どうしよ…)」

「(………ちあき、今、うちに…)」

「(…ふふ…ちあき…大好き…)」


この2人、何とかうまく行った様子。六人の侍が織り成す青春活劇、シンケン学園!侍部~銀幕版-部活と恋は夏の陣-エピローグへと続きます。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新CM
[12/18 マキロン]
[12/16 ゆず]
[09/27 マキロン]
[09/27 黒羽]
[09/12 マキロン]
最新TB
プロフィール
HN:
makiron
性別:
女性
自己紹介:
ご挨拶
かれこれ10年アウェイで頑張ってきましたが
ついに戻ってまいりました!!!
最近はゆっちーに夢中です。
一方通行の恋ですが負けません。。。

現在、侍戦隊シンケンジャーに夢中!
一筆奏上!いざ参る!!!
つか、殿病です。。。

お気に入り
遊佐浩二様
侍戦隊シンケンジャー
ワンピース
BLEACH
無限の住人
ガンダム00
BLACK LAGOON
絶対可憐チルドレン
聖☆おにいさん
天体戦士サンレッド
ムダズモ無き改革
真剣で私に恋しなさい!

コスプレ
土浦梁太郎/金色のコルダ
源九郎頼朝/遥か3
コーネリア/コードギアス
アレルヤ/ガンダム00
ミシェル/マクロスF
御堂孝典/鬼畜眼鏡
五十嵐太一/鬼畜眼鏡
バラライカ/ブラクラ
アレルヤ/ガンダム002ndSEASON
薄桜鬼/原田左之介

今後の予定
桂小太郎/銀魂
江戸元/妖奇士
凶戴人/無限の住人
骨だけブルック&ニコ・ロビン/ワンピース

最終的な目的
フランキー&エース/ワンピース
マダオ&お登勢さん&局長/銀魂
市丸ギン/BLEACH
兵部京介/絶対可憐チルドレン
ブッダ/聖☆おにいさん
ヴァンプ将軍/天体戦士サンレッド
侍戦隊シンケンジャー関係

つーかゆっちー関係は全部コスしたい。



バーコード
ブログ内検索









忍者ブログ│[PR]